おしゃべりしようよ!

普段話すには大げさなような、でもほんとはおしゃべりしたい、そんなことを書いています。

丁寧より、精一杯を。

ちょうど10年前、大学進学と同時にひとり暮らしを始めた。

その頃から素敵な暮らし方にあこがれてライフスタイルブックや雑誌を見るのが好きだった。

その流れで、有元葉子さんの『使いきる。』も学生時代に読んだことがあった。

 

先日ふっと目に留まって、久しぶりに有元さんの本を読んでみた。

 

そこで気がついたのは、前は「丁寧な暮らし」にすごく憧れていたけど、その時は、使われている道具やインテリアや、洋服や、あるいは雑巾掛けするとか煮洗いするだとか繕うだとか、そういう方法にばかり目を奪われていたなということ。

いわゆる、世の中に流布している「丁寧な暮らし」のイメージにとらわれていたと思う。

 

今、専業主婦になって小さい子の育児をして、昔憧れていたような「丁寧な暮らし」はなかなかできていない。

その代わりに、丁寧よりも一生懸命、精一杯やることが大事だなと思うようになった。

そして10年前に比べれば、そういう生き方ができているような気がする。

 

有元さんの本でも心に響いたのはあとがきのこの言葉。

 

すべてのものは常に動いている。この世の中には「変わらない」ものはなくて、同じ空間にいても、1秒後、1分後には違う空間であり、違う自分です。何かの目標を掲げて5年後に到達したとしても、5年後の自分がそこに喜びを感じるかどうかわかりません。

先を見ることなんて誰にも本当は不可能で「今やれることを充分にやる。」しかないと思うのです。P142 

 

 確かに10年前には今のような生活、環境になっているなんて思わなかったし、当時何を目指していたかもあんまり覚えていない。

目標や憧れや計画を持つことも大事だけど、その都度の「精一杯の今」を積み重ねるしかないんだなと改めて実感した。

そしてその積み重ねこそが、ゆくゆくは、目に見える美しさや温かみに変わっていくはず。

そんなことを考えました。

 

そういえば有元さんは料理研究家なのに、レシピ本を1冊も読んだことがない。

今度見てみようっと。